鳥さんの健康診断について

鳥さんは元気そうに見えても病原体（病気を引き起こすウイルス、細菌、寄生虫など）を隠し持っていることがあります。また、X線検査や血液検査をすることで一見何も症状がないように見えても内臓に異常があることがわかることもあります。

そのため健康診断が重要です。小型鳥では年に2～3回程度受けることをお勧めします。

必要な項目は鳥種、年齢などによって異なるため、どの検査を受けたらよいかわからない場合は病院にご相談ください。

問診

日頃の行動や困ったことなどをお話しください。

体重測定

鳥さんの体重を把握することはとても重要です。今の体重で過不足がないか相談します。

身体検査

眼は赤くないか、鼻水は出ていないか、くちばしは伸びてないか、おなかは腫れてないか、異常な羽はないか、心臓の音に問題はないかなどをみていきます。

糞便検査

糞便を採取して顕微鏡で見ていきます。

マクロラブダスのような病原性のある真菌（カビ）、寄生虫がいれば治療を行います。また、消化のチェックもしていきます。

そのう検査

そのうとは食道の途中にあるエサをためておく袋になった部分です。ゾンデという金属を口の中にいれてそのう液を採取します。真菌（カビ）、寄生虫がいないか、炎症がないかチェックしていきます。

遺伝子検査

鳥さんの便や血液を採取して、感染症の病原体（ウイルスや細菌）がいないかPCR検査を行います。遺伝子検査で検出する代表的な感染症はPBFD（オウム類嘴羽毛病）、BFD（セキセイインコのヒナ病）、クラミジア症（オウム病）などになります。

X線検査

獣医師が鳥さんを保定してX線写真を撮影します。骨や呼吸器、その他の内臓の大きさや形に居ようがないかを確認します。

血液検査

血液を採取し、血球の数や内臓に異常がないか調べます。